入院で有給を使いたくない。病気休暇と傷病手当金を知らずに休みを削るな

入院することになった。会社へ伝えると「有給で休んでね」。まだ治療が始まってもいないのに、旅行や自分の用事のために残していた休みが何日も消えていく。ふざけるな、と思っていいです。

入院中の休みをすべて有給で処理する前に、会社の病気休暇と、加入する健康保険の傷病手当金を見ておきたいところです。どちらも条件がありますが、知らないまま有給を全部差し出す必要はありません。

まず「病気休暇」が有給とは別にあるかを見る

会社の就業規則や勤怠画面に、病気休暇・傷病休暇・私傷病休職などの項目はありませんか。厚生労働省の案内では、病気休暇は年次有給休暇とは別に利用できる制度として紹介されています。制度の有無、有給か無給か、使える日数は勤務先によります。

調べるなら、会社へ長い身の上話をしなくても「入院時に使える病気休暇や休職制度の規定はどこですか」で足ります。制度があるのに説明もせず、有給だけを先に削らせるなら、休む人の都合を無視した雑な対応です。

長引く入院なら傷病手当金の条件も確認する

業務外の病気やけがで働けず、給与が支払われない期間には、健康保険の傷病手当金が使える場合があります。協会けんぽの説明では、連続する3日間の待期を経た4日目以降が対象で、待期には有給休暇や公休日も含まれます。給与が支払われる日は原則として支給されず、給与が手当金額より少ない場合は差額が支給される扱いです。

「有給を使わなければ、必ず傷病手当金が出る」という話ではありません。加入先の保険者、働けない期間、給与の支払い、申請書類によって決まります。数日だけの入院と、長期の療養でも選び方は変わります。

有給を残すか、入院中の給与を優先するかは自分で決める

有給を使えばその日の給与は守りやすい。一方で、有給を残して別の休暇や欠勤・休職を選べるなら、退院後の通院や、ただ休みたい日に残せる可能性があります。無給の期間が生じるなら、生活費への影響も見ておく必要があります。

会社が一番処理しやすい方法と、自分にとって一番マシな方法は同じとは限りません。病室でまで会社の事務処理の都合を優先して、貴重な休みを明け渡す義理はないです。

会社へ返すなら、「有給を使うか決める前に、病気休暇と休職の規定を確認したいです」程度で十分です。細かな病状や私生活を、納得してもらうための材料として並べなくて構いません。

入院の悩みと、残日数が少ない日の欠勤は分けて考える

この記事は、入院というまとまった療養期間に、有給を使わずに済む制度や給付があるかを考えるための記事です。体調不良で一日休みたいのに有給の残りが少ない場合は、有給が残り少なくて体調が悪い。欠勤の損より出勤の損を考えろで、短い欠勤の扱いを整理しています。

入院は、仕事を頑張って穴埋めする場面ではありません。治療中の身体と、退院後に残る休みとお金を先に守る。会社の都合は、会社が処理すればいいです。

会社の都合より自分の生活を優先することに不安がある人へ。「モンスター社員の教科書」には、会社に適応しない人の実例と、少しラクになる見方をまとめています。

モンスター社員の教科書|ひつじ先輩
はじめまして。 元モンスター社員、ひつじ先輩です。 【モンスター社員としての実績】 ・5年連続、休暇全取得 ・6年連続、呼び出しを100%シカト ・2015年以降、組合活動参加数0 ・2016年、業務放棄により転勤 ・2017年以降、飲み会...

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