旅行も通院も、誰かと会う予定もない。ただ会社に行きたくない。家で寝て、起きたら適当に食べて、また横になりたい。
その一日を休むために、「それなら仕方ない」と上司が納得する用事を探してしまう。用事がなければ出勤するのが当然だと思わされる。会社に行かない時間まで、あいつらの許可証が必要なのかと思うと、はらわたが煮えくり返ります。
用事なしで有給を取っていいです。会社に行かずに過ごすこと自体が、こちらの望んでいる一日です。休暇をもっともらしく見せるために、予定を詰める必要はありません。
「予定がないなら働け」で、空白を会社のものにするな
用事がある日だけ休んでいいなら、有給は休暇ではなく、会社が認めた用事の処理日になります。何もしたくない日は休めず、休むためにまた用事を作る。どこまで社員を働かせれば気が済むのでしょうか。
厚生労働省の説明でも、年次有給休暇は原則として、休養やレジャーなど利用目的を問わず取得できるとされています。何もしない休養の日に、旅行の予約や診察券を用意する必要はありません。
ただし、休む日には会社所定の申請を使います。会社が別の日への変更を求められる場合があることと、「用事がないから休ませない」は別の話です。希望日を妨げられる場合は、有給を妨害されたときの話へ分けて考えられます。
休む理由を立派にすると、休日まで課題になる
「リフレッシュして仕事の能率を上げます」「資格の勉強に使います」。休暇を正当化するために、そんな理由を足したくなるかもしれません。
でも、休み明けに能率が上がらなかったら、有給は失敗なのでしょうか。寝て終わったら反省しなければいけないのでしょうか。会社のために成果を出す休日なんて、名前を変えた宿題です。
自分が仕事を好きになって帰ってくる保証まで、有給と引き換えに渡さなくていい。休んでも働きたくないままで構いません。会社を一日避けられた。それだけでも、こちらには十分な意味があります。
理由欄の書き方や、詳しく聞かれたときの対応は、有給の理由は「私事」で十分で扱っています。この記事の話は、申請の文面以前に、説明できる予定がない自分にも休む一日があっていいということです。
何もしなかった日の報告書は要らない
休み明けに「何してたの?」と聞かれても、充実した休日のあらすじを作らなくていいです。「家で過ごしていました」で終わる話です。
「一日寝ていた」と言うと怠け者に見えそうだから、映画を見た、片づけをした、勉強したと実績を積む。会社で足りないと言われてきた人ほど、休みの日にも採点される気がするかもしれません。でも、何もしなかった一日を会社へ納品する義務はありません。
朝から晩まで横になった。昼夜がちょっとずれた。やろうと思っていた家事もやらなかった。それを仕事に役立つ回復へ言い換えなくても、休みはあなたの時間です。
実際に休んだ後も会社が気になって落ち着かない場合は、有給でそわそわする日の話へ。ここでは、空白の予定表を埋めてから休もうとしなくていい、それだけです。
用事がないから働くのではなく、用事がない一日を会社に奪われたくないから休む。会社に説明しやすい生き方へ、自分の休日まで寄せる必要はありません。
会社の都合より自分の一日を優先すると、自分だけがおかしい気がしてしまう人へ。「モンスター社員の教科書」では、会社に適応しないモンスター社員の実例と、少しラクになる考え方に触れられます。立派な休み方まで求められたくない日に、読んでみてください。



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