労働組合の福利厚生は使っていい。特典のために休日まで差し出す必要はない

組合の集まりには行きたくない。でも、組合員向けの割引や給付の案内が来ると、使っていいのか迷う。

「活動には出ないくせに、得になるところだけ使うのか」と言われそうで、案内を閉じる。毎月組合費は引かれているのに、受け取れるものまで遠慮する。組織へ都合よく差し出すことばかり増え、こちらが使う番になると罪悪感を持たされる。ずいぶん身勝手な仕組みです。

利用条件を満たす福利厚生なら、使えばいいです。熱心な組合員に見えるかどうかと、サービスの対象者かどうかは別の話です。

まず、会社の制度と組合のサービスは別です

「福利厚生」と書いてあっても、会社が従業員へ提供する制度と、労働組合が組合員へ提供するサービスは同じではありません。案内の運営元と対象者を見ると区別できます。

労働組合のサービスには、組合員向けの優待、相談窓口、共済などがあります。たとえば情報労連のあいねっと倶楽部は、所属する組合員とその家族を対象に、暮らしに関する特典や相談サービスを案内しています。どの会社の社員でも使える共通制度ではありません。

一方、会社の制度なら、組合とは別の利用条件が定められている場合があります。「組合の集まりに出ないと会社の福利厚生も使えない」と、雰囲気だけで全部ひとまとめにしないことです。

使いたいサービスの案内で、対象者、利用方法、自己負担の有無を見る。それで足りるなら、組合全体の会計や運営を調べる大仕事まで始めなくていいです。

優待と共済を、全部「無料の特典」にまとめない

割引が使えることと、お金が支給されることは違います。共済には、加入や掛金、保障内容、請求期限などの条件があります。

JAMの説明では、組合員全員を対象とする組織加入の共済と、組合員が選べる個人共済が区別されています。自分も自動で全種類に加入していると決めつけず、届いている案内の対象だけ見ればいいです。

優待も、使うために新しい買い物をすれば必ず得になるわけではありません。欲しくなかったものを割引だから買う。行きたくなかった旅行へ特典があるから行く。それでは、自分のお金と予定を案内に合わせているだけです。

もともと必要だった支出や、既に条件を満たしている給付に役立つものを使う。使える制度を全部消化することまで、あなたの宿題ではありません。

利用資格は、幹部への好感度ではない

対象者に組合員と書かれているなら、まずその条件に照らして考える。サービスごとに条件が違うので、活動へ出なくても必ず全て使える、とまでは言えません。

ただ、「いつも集まりに来ないのに」という嫌味は、利用条件そのものではありません。案内にない参加回数の採点を、こちらから勝手に足さなくていいです。

窓口で活動への参加を利用条件だと言われた場合だけ、「このサービスの利用条件が書かれた案内をお願いします」と短く戻せます。組合への感謝や忠誠を語る面談へ広げる必要はありません。

割引券一枚を使うために、次の休日の手伝いを約束する。給付を受けたから、嫌いな集会にも顔を出す。そんな交換を始めたら、福利厚生が私生活を引き換えにする餌になります。

特典を使うことと、組合を好きになることは違います

組合の活動に意味を感じないまま、対象のサービスを利用して構いません。使えるものが一つあったからといって、嫌だった集まりまで立派なものに見直す必要はないです。

福利厚生の利用ではなく、組合費そのものを払い続けたくないなら、組合費を払いたくない場合とは別の話になります。利用資格が変わる可能性もあるため、サービスを使う話だけで加入・脱退まで決めない方がいいでしょう。

政治活動への参加まで求められているなら、労働組合の政治活動を強制されたときの話へ。福利厚生を使ったことを、支持や動員へ同意したことにすり替えられる筋合いはありません。

組織に合わせる気がないからといって、自分の得まで捨てなくていい。もらえるものを遠慮して、奪われる時間だけ増やす必要はありません。

組織に従う気になれず、自分だけがおかしいのかと苦しくなる人へ。『モンスター社員の教科書』では、会社に適応しないモンスター社員の実例と、少しラクになる考え方に触れられます。組織への感謝を演じることまで疲れた日に、読んでみてください。

モンスター社員の教科書|ひつじ先輩
はじめまして。 元モンスター社員、ひつじ先輩です。 【モンスター社員としての実績】 ・5年連続、休暇全取得 ・6年連続、呼び出しを100%シカト ・2015年以降、組合活動参加数0 ・2016年、業務放棄により転勤 ・2017年以降、飲み会...

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