有給を使わずに休むことはできる?給料と残日数、どちらを残すかは私の都合

今月の給料が少し減っても、有給は残しておきたい。

今日、会社に行かないために一日使えば、別の日に使える休みが一日減る。それなら今回は欠勤にしたい。ところが、「有給があるのに何で使わないの」と、こちらの選び方まで面倒な人間の証拠にされる。

給料の減る休みを選ぶなんて馬鹿だ、と決めつけられる。でも、その金と引き換えに消える休みも私のものです。会社が処理しやすい方へ、自分の残日数まで合わせる義理はありません。

有給を使わない休みは、年休とは別の扱いです

有給が残っていても、会社の制度や認められた扱いにより、欠勤や無給休暇として休むことはあります。ただし、「有給を使いたくない」と思えば、いつでも一方的に無給の休みを取れる、という権利ではありません。

年次有給休暇を取得することと、欠勤・無給休暇として仕事を休むことは別です。後者には勤務先の就業規則や、その日の休みについての扱いが関わります。給料が不要だから連絡せず休んでよい、という意味でもありません。

勤怠画面に有給以外の選択肢があり、どう使えるかが既存の案内で分かるなら、その範囲の話です。休む連絡をする際に「今回は有給ではなく、欠勤扱いを希望します」と短く添える選択もあります。有給の残し方を正当化する長い身の上話まで用意したくありません。

欠勤を認めるか、有給として取得するか、出勤できない事情をどう扱うかは同じ問いではありません。会社の制度として選べる範囲と、上司がこちらの考え方を気に入るかどうかは分けて考えられます。

有給そのものがもう残っていない場合は、有給を使い切った後の欠勤へ。この記事は、残っている有給を今回は使いたくない人の話です。

一万円を残すか、一日を残すか

たとえば有給が5日残っているとします。一日使って休めば、残りは4日です。欠勤扱いで休むことが認められ、有給を消化しなければ、残りは5日です。

仮に、その欠勤一日の給与控除が就業規則上1万円だとしたら、今月の1万円を残す代わりに有給を一日使うのか、1万円を失ってでも有給を一日残すのか。その違いです。実際の控除額は賃金の決め方によって違い、誰でも一日1万円という話ではありません。

今月の支払いが厳しいなら、給料を減らさない方が自分にとってマシかもしれません。近いうちにまとめて休みたいなら、今回は残日数を残したいかもしれません。どちらも、自分に返ってくる損をどう選ぶかという話です。

欠勤は賃金だけでなく、就業規則などにより皆勤手当や賞与・評価などへ影響する場合があります。有給を一日温存できるから必ず得、とまでは言えません。手元の規程や給与の扱いで分かる損まで含めて、自分にとって選ぶ意味があるかどうかです。

上司に「普通は有給を使う」と言われても、普通の人の残日数が自分へ分けられるわけではありません。その一日を使った後、次に会社へ行きたくなくなったときに困るのは私です。

入院など、まとまった療養のために有給を残したい場合は、入院時の病気休暇と傷病手当金で別制度や給付を扱っています。一般の欠勤と、療養中に使える制度は一緒にしない方が話が早いです。

年5日の取得義務まで、欠勤で置き換えることはできません

年休が10日以上付与される人には、会社が基準日から一年以内に5日以上取得させる義務があります。厚生労働省の説明では、本人の取得や計画年休で足りない日数について、会社が事前に意見を聴いて時季指定する仕組みが示されています。

無給の欠勤で何日も休んだから、その分で年休の取得義務も満たせる、ということではありません。また、労使協定による計画年休など、本人がその都度申し出る以外の取得方法もあります。「有給を使わない」と言えば、これらを全部拒めるという話にはなりません。

一方で、その制度があることと、上司が思いつきでどんな休みでも有給に変えてよいことは違います。欠勤扱いのはずだった日が、後から有給へ書き換えられていたなら、欠勤の日を無断で有給にされた場合へ。これから何の休みにするか選ぶ話から、すでに行われた処理の問題へ移っています。

使える扱いの中で、自分の給料と残日数をどう残すかを考える。それだけのことを、会社への協調性の試験にされたくありません。

金が減る選択をしたら「考え方がおかしい」。有給を使ったら「また休むのか」。何を選んでも説教するなら、あの人たちが欲しいのは賢い選択ではなく、こちらが黙って従う姿です。そんな採点へ、自分の休みの使い道まで差し出したくないです。

会社の都合より自分の休みを残したいだけで、変な人間のように扱われる人へ。『モンスター社員の教科書』では、会社に適応しないモンスター社員の実例と、少しラクになる考え方に触れられます。立派な社員らしい選び方まで演じたくない日に、読んでみてください。

モンスター社員の教科書|ひつじ先輩
はじめまして。 元モンスター社員、ひつじ先輩です。 【モンスター社員としての実績】 ・5年連続、休暇全取得 ・6年連続、呼び出しを100%シカト ・2015年以降、組合活動参加数0 ・2016年、業務放棄により転勤 ・2017年以降、飲み会...

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