「有給、取りすぎじゃない?」
上司からこんなことを言われたら、地味に腹が立ちますよね。
しかも真面目な人ほど、「休みすぎたかな」「周りに迷惑だったかな」と勝手に反省してしまいます。
でも、すぐ謝る必要はありません。
まず確認するのは、上司の機嫌ではなく、有給の残日数と申請ルールです。
付与された範囲で、会社の手続きに沿って取得しているなら、「取りすぎ」という感想だけで休む権利を引っ込める必要はありません。
この記事では、有給を取りすぎと言われたときに、会社へ何を確認し、どう返し、何を記録すればいいかを整理します。
有給を取りすぎと言われても、反射的に謝らない
上司に注意されると、とりあえず「すみません」と言いたくなります。
でも、謝る前に話の中身を確認してください。
「取りすぎ」とは、何を基準にした言葉でしょうか。
- 有給の残日数を超えているのか
- 申請期限や手続きを守っていないのか
- 同じ日に休む人が多く、日程調整を求めているのか
- 単に上司が休みの多さを気に入らないだけなのか
これらは全部、別の話です。
曖昧な「休みすぎ」で罪悪感を植え付けるのは、ホントめんどくさいです。
まず「どのルールに対する注意でしょうか」と聞いてください。
最初に残日数と取得履歴を確認する
感情で反論するより、数字を出したほうが強いです。
勤怠システムや給与明細で、次を確認します。
- 今回付与された日数
- 前年度からの繰越日数
- すでに取得した日数
- 現在の残日数
- 次回の付与日
残日数があるなら、その画面を保存しておきましょう。
有給が残っているのに、上司の感覚だけで「取りすぎ」と言われても困ります。
逆に、自分の認識と会社の記録が違うなら、先に日数のズレを確認してください。
有給の付与日数そのものが少ない場合は、有給が少ないのは違法?付与日数を会社任せにせず確認してくださいで確認方法を整理しています。
有給は原則として労働者が時季を指定する
年次有給休暇は、原則として労働者が取得する時季を指定する制度です。
会社には、指定された日に休ませると事業の正常な運営を妨げる場合に、別の時季へ変更する権利があります。
しかし、それは別の日への変更の話です。
「最近よく休んでいるから、もう申請するな」という話ではありません。
厚生労働省も、年次有給休暇は原則として労働者が請求する時季に与え、例外的に時季変更が認められると説明しています。
「取りすぎ」と言われたときの短い返し方
長い法律の説明を始める必要はありません。
上司には短く返したほうが楽です。
有給の残日数内で申請しています。手続きや日程に問題がある場合は、具体的に教えてください。
これで十分です。
もう少し柔らかくするなら、次でもいいです。
残日数と申請ルールは確認しています。調整が必要な日があれば、その日を教えてください。
ポイントは、「取りすぎ」という感想に対して謝らず、具体的な問題を聞き返すことです。
相手が何も具体化できないなら、ただの圧力だった可能性があります。
月に何回取ったかだけで悪者にならなくていい
「今月もう2回目だよね」
「毎月取る人なんていないよ」
こう言われることもあります。
でも、月ごとの回数だけを見て、直ちに取りすぎと決めるのは雑です。
残日数、申請手続き、業務上の日程調整を分けて考えるべきです。
周りが有給を取らない職場では、普通に使う人が目立つだけかもしれません。
我慢大会に合わせて、自分の休みまで捨てる必要はありません。
月の取得回数が気になる人は、有給休暇は月に何回取ってもいい?上司の圧に負けない反論術も読んでみてください。
遊びや私用で取ったことを責められても説明しすぎない
有給を取りすぎと言われたとき、休んだ理由まで持ち出されることがあります。
「旅行ばかり行っている」
「遊びで休むのはどうなの」
そんな話です。
でも、必要以上に私生活を説明する必要はありません。
会社へ伝えるのは、申請に必要な範囲で十分です。
理由を詳しく話すほど、上司が勝手に休みの価値を採点し始めます。
ありえません。
遊びで有給を使う罪悪感がある人は、有給を遊びに使うのは悪くない。理由を聞かれても休みは休みですも参考にしてください。
評価や賞与を下げると言われたら記録する
「有給を取るなら評価を下げる」
「休んだ分、賞与は期待しないで」
こう言われたら、聞き流さずに記録してください。
厚生労働省は、年次有給休暇を取得したことを賞与査定のマイナス要素として扱うことは、労働基準法附則第136条の不利益取扱いに関する規定に抵触すると説明しています。
言われた日時、場所、相手、発言内容をメモします。
メールやチャットなら保存してください。
その場で大ゲンカするより、証拠を残すほうが強いです。
有給の相談をするときは事実を並べる
会社へ確認しても圧力が続くなら、人事や総務へ相談します。
そのときは、感情だけではなく事実を並べてください。
- 有給の残日数
- 申請日と取得予定日
- 守った社内手続き
- 上司から言われた内容
- 評価や賞与への影響を示す発言
社内で解決しない場合は、総合労働相談コーナーなどの外部窓口へ相談する選択肢もあります。
一人で上司の圧を全部受け止める必要はありません。
まとめ:有給を取りすぎと言われたら、感想ではなくルールを聞く
有給を取りすぎと言われても、反射的に謝らないでください。
まず残日数と取得履歴を確認します。
次に、申請手続きや日程のどこに問題があるのか、具体的に聞き返します。
「周りが休んでいない」「最近よく休む」というだけなら、それは会社側の感想です。
曖昧な罪悪感で、自分の休みを差し出す必要はありません。
数字を確認する。短く返す。発言を記録する。不利益を示されたら相談する。
会社の空気に飲まれず、休みや仕事で損しない立ち回りをもっと身につけたい人は、note「モンスター社員の教科書」も読んでみてください。



コメント