送ろうとした業務メールの宛先が、今日は有給の上司だった。
「休みの日に送っていいのか」と手が止まる。送らずにいると、今度は仕事が進まない。上司は休み、判断は上司待ち、それでも遅れた理由だけは私に説明させる。そんな職場の都合を、メール一通で全部解消しろと言われても困ります。
通常の報告をメールで送っておくことと、休暇中の上司に今すぐ返事を求めることは別です。休み明けに見れば足りる内容なら、普段の業務連絡として送っておくという扱いができます。職場に送信を控える決まりや別の連絡先があるなら、その範囲で扱えばよい話です。
送信ボタンを押すか悩んだ末に、上司の代わりの判断まで自分で引き取る。そこまで話を広げたくありません。
送っておくメールと、今日中に返事を取るメール
作業結果の報告、すでに決まっている予定の共有、休み明けに確認してもらう資料。そういう連絡は、相手がその場で読むことを前提にしなくても成立します。
たとえば、「○○の件を共有します。休暇明けに確認をお願いします」。もともと送る必要のある報告なら、休暇中の即時対応は求めていないと分かる一文で足ります。
「お休みのところ大変申し訳ございません」を何段も重ねて、報告より謝罪の方が長いメールにする必要はありません。上司が休むたび、こちらの通常業務まで失礼な行為になるのは変です。
ただし、本文に「至急」「本日中に判断してください」と書けば、送っておくだけの話ではなくなります。休み明けで足りる用件なのに、早く返事が欲しいという理由だけで電話やチャットまで重ねると、自分の追いかける仕事も増えます。
一通送った後に、既読の確認、催促、電話、事情説明。それで半日潰れるなら、メールを楽な連絡手段として使った意味がありません。
上司の判断がないと進まない仕事は、あなたの判断にはならない
上司の承認が必要な案件で、宛先の上司が休んでいる。メールを送っても返事がない。そこで「自分で何とかして」と言われると、腹が立ちます。
判断する権限は渡さないのに、判断できない責任だけ渡してくる。進めれば「勝手に決めるな」、待てば「主体性がない」。どちらへ動いても説教が始まるようにできている。反吐が出ます。
返事がないことは、承認されたことではありません。自分の権限で進めてよい仕事と、上司の判断が必要な仕事を、勝手に同じものとして扱わなくていいです。
待ちが発生している案件を、必ず今日、自分の力で終わらせなければならない課題へ変える必要はありません。もともと決まっている代理承認者や緊急時の窓口があれば、その運用の範囲です。存在しない代理の仕組みを、担当者が人探しから作り上げる話ではありません。
もちろん、職務上の緊急対応や明確な指示まで、すべて放置してよいという意味ではありません。ただ、上司不在で止まる仕組みの穴を、自分の判断と追加労働で埋めることは別です。
「まだ返事がない」が、いつの間にか「私が残業して間に合わせる」に変わる。その変換を、当然のものとして受け入れたくありません。
「有給中に送るな」と言われたら、未送信の仕事まで背負わない
休暇中のメールを嫌がる上司もいます。送信を控えるという職場の運用なら、休み明けに送る。それで連絡が一日遅れることまで、私の能力不足にされるのは納得できません。
上司が戻るまで待つ用件は、戻るまで待つ用件です。送れない間に、自分で判断を済ませたり、休み明けに上司が気持ちよく承認できるよう余分な資料を作り込んだりする義務が生えるわけではありません。
送信時刻が気になるだけなら、利用できるメールソフトの予約送信で勤務日に送る方法もあります。ただ、それを全員の休暇予定を調べて管理する新しい仕事にまで広げる必要はありません。メール一通を送るために、上司の機嫌とカレンダーの番人にはなりたくないです。
ここで扱っているのは、自分は勤務中で、宛先の上司が休んでいる場面です。逆に、自分の有給中にメールが来て返信を求められているなら、休暇中のメール返信とは立場が違います。
上司が一日休んだだけで、自分の仕事が二人分になる。判断はできないまま、気遣いと催促と埋め合わせだけ増えていく。そんなものを、部下の配慮で支える気にはなれません。
送るべき報告は通常の連絡として送る。返事が必要な案件は、返事がないまま無理に自分の案件へ変えない。上司の休暇を理由に、私の退勤時刻まで後ろへずらしたくありません。
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