飲み会で飲まない人まで割り勘。なぜ私が上司の酒代を払うのか

上司は何杯も酒を頼み、私はソフトドリンクを一杯。会計になったら、「面倒だから人数で割ろう」で同じ金額になる。

飲み会で飲まない人が割り勘に納得できないのは、ケチだからではありません。自分が使った金額と、引き受けさせられる金額が違うからです。

こちらが差を口にすると、細かい人間のように扱われる。差額を受け取る側は気前のいい顔をして、払う側にだけ「付き合い」を要求する。そんな都合のいい会計には反吐が出ます。

ここでは、職場の任意の飲み会で、飲む量が違うのに同額を求められる場面を扱います。会社行事全体の個人負担は、会社行事の費用を払いたくないときの話へ。今回は、その中でも他人の酒代まで自分の支払いへ混ざる問題です。

二人で割っただけで、飲まない側から1,250円が動く

簡単な例で考えます。二人とも料理は2,000円ずつ。飲む人の酒代が3,000円で、飲まない人のソフトドリンクが500円だったとします。席料などはないという仮定です。

飲む人の注文分は5,000円、飲まない人は2,500円。合計7,500円を二人で割ると、一人3,750円になります。

飲まない人は、自分の注文分より1,250円多く払う。飲む人は、同じ1,250円を少なく払う。「みんな同じ額」という言い方をしても、お金が動いている向きは片方だけです。

もちろん実際の飲み会は、大皿の料理を分けたり、人数分のコースがあったりして、こんなふうに注文を分けられるとは限りません。この例は、同額に割ることが必ずしも同じ負担ではないと示すためのものです。

「細かいことを言うな」と言う人が、その計算で得をしているなら、ずいぶん便利な大らかさです。自分の財布を開かずに、人の財布だけ開かせている。

私は、その人がもう一杯飲むために働いて給料をもらったわけではありません。

定額の会費なら、飲んで元を取るより参加しない方を選びたい

案内の時点で「飲み放題込み、一人5,000円」などと会費が決まっていることもあります。

この場合、当日に酒を飲まなかったからといって、会費が自動的に安くなるとは限りません。店のプランや会の決め方によります。飲んだ分だけの割り勘と、人数分で予約する定額料金は、分けて考えた方が話が混ざりません。

でも、その料金の仕組みがあることと、自分もそこへ金を出して参加したいことは別です。参加前なら、案内の会費を見て「その会費なら今回は見送ります」と返す選択があります。

飲まない人向けの料金が案内にあれば、その枠を選べます。用意されていないなら、自分が新しい料金制度の担当者になり、全員を説得してからでないと断れないわけではありません。

「せっかく飲み放題なんだから飲めばいい」。それでは、損を減らすために、欲しくもない酒まで自分の体へ入れることになります。財布が納得できないから、今度は体まで相手のペースへ合わせる。そこまでして完成させたい親睦ではありません。

「飲めないのに来る方が悪い」と言うなら、飲まない人の欠席にも同じ調子で納得してほしいです。参加すると酒代を出させ、参加しないと協調性を疑う。逃げ道のない集金に、付き合いという名前をつけないでほしい。

一度払ったからといって、次の飲み会まで予約されていない

すでに参加して会計の場にいるなら、事前に示された会費や取り決め、注文の仕方などによって精算の話は変わります。「飲まなかったから、何も払わず帰ればいい」とは一律に言えません。

一方で、その場で全員の会計ルールを変え、納得できる仕組みに直すまで戦う役を、自分に課す必要もありません。今日の精算をどう扱うかと、同じ会計の飲み会へ次も参加するかは別です。

一度その金額を払ったから、次も気持ちよく出す人間になったことにはなりません。次の誘いには「今回は参加しません」と返して、その会計から離れる選択が残っています。参加を断る言い方は、会社の飲み会に行きたくないときの話でも扱っています。

なお、途中で帰って滞在時間を短くすることと、会費を安くすることも違います。飲み会を途中で帰るときの話では、帰る一言と会計の用件を分けています。早く帰れば必ず割引になる、という方法ではありません。

「そのくらい払えばいい」と言われても、そのくらいかどうかを決めるのは、給料を受け取った私です。上司が飲み干したグラスの数に合わせて、私が家で使えたはずの金まで減らしたくありません。

同じ金額に笑顔で頷ける人間へ、自分を直す必要はないです。その会計へ今後も付き合いたいかどうかを、自分の都合で選びたい。それだけです。

会社の人間と同じような付き合い方ができず、自分だけがおかしいのかと苦しくなる人へ。『モンスター社員の教科書』には、会社に適応しないモンスター社員の実例と、少しラクになる考え方をまとめています。他人の楽しみのために自分の都合を潰したくない日に、読んでみてください。

モンスター社員の教科書|ひつじ先輩
はじめまして。 元モンスター社員、ひつじ先輩です。 【モンスター社員としての実績】 ・5年連続、休暇全取得 ・6年連続、呼び出しを100%シカト ・2015年以降、組合活動参加数0 ・2016年、業務放棄により転勤 ・2017年以降、飲み会...

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