モンスター社員を無視したい。そう思うほど追い詰められている人に、会社は決まって「大人なんだから話し合って」と言います。冗談ではありません。話が通じる相手なら、ここまで消耗していません。
問題を起こす本人は放置し、耐えている側に対話力と包容力を要求する。これは解決ではなく、会社が管理責任を被害者へ投げつけているだけです。あなたはモンスター社員の教育係でも、感情の処理係でもありません。
モンスター社員は無視していい。ただし仕事の証拠は残す
結論から言えば、挑発、悪口、私生活への干渉、延々と続く自慢や愚痴は無視して構いません。反応するほど相手は「この人を揺さぶれば暇が潰せる」と学習します。目を合わせて愛想笑いをし、機嫌を整えてあげる義務はありません。
ただし、業務上必要な連絡まで完全に遮断すると、会社から「どちらにも問題がある」と雑に処理される材料になります。必要な連絡だけは短く、できればメールやチャットで返す。感情には触れず、期限、担当、成果物だけを残してください。
「承知しました。Aを15日までに対応します」「その件は担当のBさんへ確認してください」。この程度で十分です。余計な説明は、言葉尻をつかんで騒ぐ人間に餌を与えます。
無視と業務放棄を混ぜるな
モンスター社員の相手をしないことと、仕事をしないことは別です。相手が送った業務連絡には反応する。嫌味や人格攻撃には反応しない。この線を自分の中で決めておけば、上司に聞かれても「必要な業務連絡には対応しています」と事実で答えられます。
電話で話をねじ曲げられるなら、通話後に「先ほどの件はAという認識です」と文章を送る。暴言や妨害があれば、日時、場所、内容、目撃者、仕事への影響を記録する。あなたの記憶力を試すゲームに付き合う必要はありません。
会社が求める『仲良く』は管理放棄の合図
上司が「悪気はない」「うまくやって」「あなたが大人になって」と言い出したら、その上司は問題を把握しても処理したくないのです。被害を受けている側が笑って飲み込めば、管理職は何もしなくて済みます。その平和は、あなたの我慢を燃料にしているだけです。
相談するときは「あの人が嫌い」ではなく、「9月8日、共有ファイルを無断で削除され、復旧に2時間かかった」のように業務影響で伝えます。それでも会社が動かないなら、相手だけでなく組織もあなたを守る気がないと判断する材料になります。
近づかないことは卑怯ではない
職場のやばい人に近づかない。巻き込まれないための見分け方で触れたように、距離を取るのは攻撃ではなく防御です。昼休みをずらす、席を離す、雑談の輪に入らない、二人きりを避ける。使える手段は使ってください。
相手を言い負かして改心させようとすると、あなたの時間だけが溶けます。モンスター社員・モンスターパートを潰す方法を探す前に。損しない距離の取り方の通り、復讐より先に損失を止めるべきです。会社が雇い続ける人間を、あなた一人で矯正する必要はありません。
無視されるべきは、あなたの被害ではない
モンスター社員の雑音は無視していい。しかし、あなたが受けた被害まで会社に無視させてはいけません。必要な連絡だけ残し、証拠を作り、距離を取る。それでも仕事や体調が壊されるなら、異動や退職を含めて出口をつくる。
耐えている側にだけ人格者を求める会社は、加害者より扱いやすい人を締め上げているだけです。その卑怯な運用に、あなたの心身を差し出さないでください。
モンスター社員に振り回され、会社はまともに守ってくれず、自分だけが尻拭いをさせられる。そんな職場に忠誠を尽くす意味はありません。
今度は自分が会社に食われないために。「モンスター社員」の見方で、少しラクになりたい人はこちらへ。



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