仕事が遅い。周りは終わっているのに、自分だけ作業が残る。また迷惑をかけたと思いながら残業し、帰宅してからも明日の遅れを心配する。そんな毎日なら、辞めたいと思って当然です。
会社は簡単に「もっとスピードを上げて」と言います。手順も仕事量も変えず、急げの一言で人間が速くなると思っている。ホント、管理として雑すぎます。上司の段取り不足まで、遅い人間の罪にされる筋合いはありません。
遅いのではなく、抱えている工程が多すぎる
一つの仕事へ何度も確認が入る。途中で別の依頼を差し込まれる。資料の場所が分からない。判断するたび上司を探す。やり直しの基準が後から出てくる。
これだけ邪魔が入れば、誰でも遅くなります。それでも会社は完成時刻しか見ず、「要領が悪い」で片づけます。自分たちが作った障害物を隠し、走者だけを責めているのです。
まず作業時間を、実作業、確認待ち、割り込み、やり直しに分けてください。遅れの中身が見えれば、全部を自分の能力不足として抱えずに済みます。
丁寧にやれと急げを同時に飲み込むな
「ミスは絶対にするな」「でも早く終わらせろ」。会社は平気で両方を要求します。人員も時間も増やさず、矛盾だけを部下へ投げる。ありえません。
そんなときは、優先順位を会社へ返します。「今日中なら確認工程を一つ減らします」「精度を保つなら明日の午前まで必要です」「Aを優先するとBは遅れます」。選ぶのは上司です。
全部を守ると約束し、無給残業でつじつまを合わせる必要はありません。会社の無茶な注文を、こちらの睡眠時間で完成させるのはやめてください。
速い人の全部をまねしなくていい
仕事が速い人は、経験だけでなく、見えないところで仕事を捨てています。返信を短くする。資料を使い回す。必要以上に整えない。頼まれていないことはしない。
一方で遅い人ほど、全員が納得する説明を作り、見栄えを整え、念のためを増やします。給料が変わらない部分へ時間を使いすぎているなら、まずそこを雑にしてください。
提出物は、最低限満たす条件を先に聞く。「どこまでできれば完了ですか」と確認する。100点のつもりで150点まで作るより、求められた70点で出した方が会社では速い人になります。
遅れを取り戻すために仕事を抱えるな
遅い自分を挽回しようとして、誰も拾わない仕事まで引き受ける人がいます。評価を取り戻すどころか、さらに遅れて責められるだけです。
追加依頼には「今はAを対応中です。こちらを先にする場合、Aは明日になります」と返します。断れなくても、交換条件は出せます。
会社は、黙って持ち帰る人の限界を永遠に無視します。苦しそうな顔ではなく、期限と件数で返してください。
辞めたいなら、速さを求められにくい職場を探す
業界や職種が同じでも、求められる速度は違います。突然の依頼が多い職場、常に電話が鳴る職場、複数業務を同時に進める職場が苦しいなら、手順が決まっている仕事、一人で区切って進める仕事、確認時間が確保される職場を探します。
面接では、研修期間、独り立ちまでの目安、一日の処理件数、割り込みの頻度、繁忙期の残業を確認してください。次も同じ地獄を引かないための条件集めです。
仕事が覚えられなくて辞めたい人へ。会社の教え方まで自分の欠陥にするなは、速度よりも手順や知識が頭に入らない場合に近い記事です。
仕事ができないから会社を辞めたい人へ。無能の判定まで会社に渡すなでは、「仕事ができない」という大きすぎる自己評価を切り分けています。
まとめ:会社が決めた速度で、人間の価値は決まらない
遅れを実作業、確認待ち、割り込み、やり直しに分ける。品質と期限のどちらを優先するか上司へ返す。必要以上の仕上げを捨てる。追加業務には交換条件を出す。次の職場で必要な条件を集める。
ここまでやっても毎日追い立てられるなら、辞めたい感覚は甘えではありません。社員を急かすことでしか納期を守れない会社の無能まで、自分の欠陥として持ち帰らなくていいです。
人生の大半が労働に食い潰される。明日も来年も、その先も会社に行かなければならない。絶望するのが正常です。
会社に行きたくない自分だけがおかしいわけではない。そう思えて少しラクになる「モンスター社員の教科書」を、つらい日に読んでみてください。



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