仕事が覚えられない。何度聞いても抜ける。周囲はもう一人で動いているのに、自分だけメモを見ながら止まってしまう。そんな日が続けば、辞めたいと思うのは当然です。
しかも会社は、教える仕組みの雑さを棚に上げて「前にも言ったよね」「普通は一回で覚える」と責めてきます。反吐が出ます。一度口で説明しただけで教育を終えた気になる上司の無能まで、こちらの頭の悪さとして処理される筋合いはありません。
覚えられない原因を、全部自分に押しつけるな
手順書がない。担当者によって言うことが違う。例外だけ異常に多い。質問すると嫌な顔をされる。忙しい現場で一度説明され、その日のうちに完璧を求められる。
こんな職場で仕事を覚えられないのは、本人の能力だけの問題ではありません。会社が教育コストを払わず、新人の記憶力で穴を埋めようとしているだけです。
まず「何が覚えられないのか」を分けてください。作業の順番なのか、判断基準なのか、例外処理なのか、誰へ確認するか分からないのか。全部をまとめて「自分は仕事ができない」にすると、会社だけが責任から逃げます。
立派なノートより、自分が使える一枚を作る
きれいな業務マニュアルを作る必要はありません。毎日使う作業なら、開始条件、手順、完了条件、困ったときの確認先だけを一枚にします。ミスした箇所には印を付け、次回そこだけを見る。
会社のための資料ではなく、自分が怒られる回数を減らすためのカンニングペーパーです。美しくまとめる時間まで会社へ献上しなくていいです。
口頭説明を受けたら、「Aの後にB、例外の場合はCさんへ確認という認識です」とチャットへ残します。説明が違っていたなら、その場で直してもらえます。後から「そんなことは言っていない」と逃げる上司にも効きます。
質問できない空気を作った会社が悪い
分からないことを聞くと「また?」「自分で考えて」と返される。だから聞かずに進めると、今度は「なぜ確認しなかった」と怒られる。完全にクソです。
この二重拘束に正解はありません。上司の機嫌を当てるゲームではなく、仕事の証拠を残す方向へ切り替えてください。「確認済みの手順はここまでです。未確認のAだけ判断をお願いします」と範囲を狭くして聞きます。
それでも説教が始まるなら、日時、指示内容、質問した内容、返答、結果を記録します。覚えられない本人を責める前に、質問を潰している会社の管理不足を見える形にするためです。
覚えるために私生活まで差し出さなくていい
勤務後に資料を読み込み、休日も仕事を復習し、夢の中まで職場に追いかけられる。そこまでして普通の給料しか出ないなら、割に合いません。
覚える作業も仕事です。勤務時間内で足りないなら、習得期間、仕事量、教え方のどれかを会社が調整すべきです。社員の無給の自習で教育不足を補う会社は、自分の無能を他人の人生で穴埋めしています。
辞めたいなら、同じ苦しみを避ける条件を集める
辞めるかどうかを決める前に、求人を見るだけでも構いません。研修期間、手順書、質問先、独り立ちまでの期間、同時に持つ仕事の数を確認します。次の会社でも覚えられないと決めつけず、覚えやすい環境を選ぶ材料を集めてください。
仕事ができないから会社を辞めたい人へ。無能の判定まで会社に渡すなでも書いたように、一つの会社で詰まった事実は、どこでも働けない証明ではありません。
怒られて頭が真っ白になっている場合は、仕事で怒られてばかりで辞めたい人へ。上司の怒鳴り声を人生の判決にするなも読んでみてください。恐怖の中で覚えろと言う方が無茶です。
まとめ:会社の教育放棄まで背負わなくていい
覚えられない部分を細かく分ける。自分用の短い手順を作る。質問と回答を文章に残す。勤務時間外まで無限に勉強しない。そして、教え方の整った職場を探す。
できる工夫はこれで十分です。それでも「一回で覚えろ」と人間を壊し続ける会社なら、辞めたいという感覚の方が正常です。会社の教育放棄を、自分の欠陥として一生抱える必要はありません。
人生の大半が労働に食い潰される。明日も来年も、その先も会社に行かなければならない。絶望するのが正常です。
会社に行きたくない自分だけがおかしいわけではない。そう思えて少しラクになる「モンスター社員の教科書」を、つらい日に読んでみてください。



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