上司から「この仕事、向いてないんじゃない?」と言われた。
たった一言なのに、帰宅しても頭から離れない。自分は仕事ができない人間なのか。この会社にいる資格がないのか。どこへ行っても通用しないのか。
そこまで自分を追い詰めなくていいです。
一人の上司が吐いた雑な感想に、あなたの人生を判定する力なんてありません。
「仕事に向いてない」は、指導する能力がない上司にとって便利な言葉です。何ができていないのか、何を変えればいいのかを説明せず、全部を本人の適性へ押しつけられるからです。
「向いてない」は具体性のない人格攻撃です
仕事上の指摘なら、本来は具体的であるべきです。
- どの業務で問題が起きたのか
- 求められていた基準は何か
- 不足していた情報や手順は何か
- 次回はどうすればよいのか
ところが、「向いてない」の一言には何もありません。
改善方法も、期限も、判断基準もない。ただ相手の心を折るだけです。
部下を育てる言葉を持っていない上司が、自分の指導不足を隠すために「適性」というデカい主語を持ち出しています。反吐が出るほど雑な責任転嫁です。
一つの仕事が苦手でも、人間そのものが無能なわけではない
仕事には、慣れ、経験、説明の質、人員配置、道具、締切、周囲との相性が影響します。
説明なしで放り込まれた仕事が遅れた。毎回指示が変わる上司の下でミスが出た。三人分の仕事を一人へ積まれて処理しきれなかった。
それを全部まとめて「向いてない」で終わらせるのは、会社側が考えることを放棄しているだけです。
できなかった事実が一つあっても構いません。その事実と、「自分は何をやってもダメな人間だ」という結論は別です。
会社はこの二つを混ぜます。本人の能力のせいにすれば、教育不足も、無茶な配置も、クソみたいな指示も検証せずに済むからです。
その場では反論せず、判断基準を聞き返す
腹が立っても、その場で「お前の指導が悪い」と殴り返す必要はありません。
相手の雑な感想を、確認可能な話へ戻してください。
どの業務の、どの結果を見てそう判断したのか教えてください。
改善が必要な点と、求める基準を具体的に確認させてください。
これで十分です。
具体例が出るなら、対応するかどうかをあとで決められます。何も出ず、「普通は分かる」「見れば分かる」と逃げるなら、その上司は雰囲気で人を殴っているだけです。
そんな人間の判定を、ありがたい神託として受け取る必要はありません。
言われた日時と内容を残してください
「向いてない」が一度だけなら、上司のクソみたいな失言で終わることもあります。
しかし、何度も繰り返される。人前で言われる。仕事を与えない理由にされる。退職をにおわせてくる。
そこまで来たら、気持ちの問題ではありません。扱われ方の記録が必要です。
- 言われた日時と場所
- 発言の文言
- その場にいた人
- 直前に担当していた業務
- こちらが確認した内容と相手の回答
会社は、口頭で人を追い込んだあとに「そんな意味ではなかった」と逃げます。
相手の良心に期待しないでください。自分を守るのは記録です。
辞めるかどうかは、上司ではなく自分が決める
「向いてないなら辞めるべきなのかな」と考えるのは自然です。
ただし、上司に言われた直後に人生の大きな決断をしないでください。傷ついた状態では、会社の言葉が必要以上に大きく見えます。
異動できるか。担当を変えられるか。別の上司なら評価が変わるか。生活費はいくら必要か。他社では同じ経験がどう扱われるか。
使える選択肢を並べてから、自分にとって一番ラクなものを選べばいいです。
会社へ適性を証明するために残る必要もありません。上司を見返すために限界まで働く必要もありません。辞めるとしても、それは上司の判定が正しかったからではなく、自分の被害を減らすためです。
会社の空気そのものに合わないと感じる場合は、会社に馴染めないのは欠陥ではない。会社の型に合わないだけですも読んでみてください。
まとめ:「向いてない」を真に受けて、自分まで自分を殴らない
仕事に向いてないと言われても、それは上司一人の評価です。
具体的な事実を聞く。求める基準を確認する。繰り返されるなら記録する。辞めるか残るかは、自分の都合で決める。
会社があなたを雑に扱ったからといって、自分まで一緒になって自分を欠陥品扱いしないでください。
指導を放棄した上司の無能まで、こちらの人生で尻拭いする筋合いはありません。
上司・会社がひり出すクソを食らい続けるのがもう限界な人へ。「モンスター社員の教科書」には、会社の常識から外れて少しラクになる考え方をまとめています。



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