「言い訳するな」と言われたとき、いちばん面倒なのは、そこから何を言っても言い訳扱いされることです。
事情を説明しても「言い訳するな」。原因を話しても「言い訳するな」。改善策を言っても「まず謝れ」。
こうなると、会話ではなく、ただの圧です。こちらが何を言うかではなく、相手が気持ちよく上に立ちたいだけの場になっています。
「言い訳するな」は、会話を終わらせるための言葉
「言い訳するな」という言葉は便利です。相手の説明を聞かずに済むからです。
本来、仕事でミスやトラブルが起きたなら、必要なのは原因の確認です。なぜ起きたのか。どこで詰まったのか。次にどう防ぐのか。
でも、「言い訳するな」で全部切る人は、原因を知りたいわけではありません。自分が怒っていることを正当化したいだけです。
もちろん、こちらに非があるなら謝る必要はあります。ただ、謝ることと、何も説明させてもらえないことは別です。説明まで封じられるなら、それは反省ではなく、黙らされているだけです。
「言い訳するな」への返し方は、反論よりも切り分け
真正面から「言い訳じゃありません」と返すと、だいたい泥沼になります。相手はもう怒るモードに入っているので、言葉の定義を話し合う気がありません。
だから返し方は、反論ではなく切り分けがいいです。
- 「まず謝罪します。そのうえで、再発防止のために原因だけ共有します」
- 「責任逃れではなく、次に同じことを起こさないための説明です」
- 「言い訳に聞こえたならすみません。事実関係だけ整理します」
この言い方なら、相手の怒りを正面から否定せずに、自分の説明する余地を残せます。
大事なのは、「私は悪くありません」と戦うことではありません。そこに入ると、相手の土俵です。そうではなく、「原因確認」と「責任逃れ」を分ける。これだけで少し楽になります。
上司が「言い訳するな」と言うときの心理
上司が「言い訳するな」と言うとき、だいたい次のどれかです。
- 自分の指示ミスを見たくない
- 部下に口答えされたように感じている
- 原因を考えるのが面倒くさい
- とりあえず謝らせると管理した気分になる
要するに、上司側の都合もかなり混ざっています。
だから、全部を自分の人格の問題として受け取らなくていいです。「自分はダメだ」と思う必要はありません。単に、相手が雑な言葉で押してきているだけのことも多いです。
会社には、こういう雑な圧が普通にあります。まともに全部受けると、こちらの心だけ削れます。
「言い訳するな」と言われたときに使える返し方
その場で使いやすい返し方を置いておきます。
- 「すみません。責任逃れではなく、次回防ぐために原因を整理します」
- 「まず対応します。あとで再発防止のために状況を共有します」
- 「言い訳にしたいわけではありません。事実だけ確認させてください」
- 「謝罪はします。ただ、同じことを防ぐために背景も確認したいです」
- 「今ここで長く話すより、対応後に整理して報告します」
ポイントは、相手の怒りに巻き込まれないことです。
怒鳴られた瞬間に全部説明しようとすると、こちらが不利になります。相手は聞く気がないし、こちらも焦っています。そういう場では、短く切って、あとで文章にした方がまだマシです。
一番やってはいけないのは、黙って全部飲み込むこと
「言い訳するな」と言われるのが嫌で、何も言わなくなる人がいます。
でも、それを続けると、相手は「この人は強く言えば黙る」と覚えます。かなり損です。
もちろん、毎回真正面から戦う必要はありません。会社で毎日バトルしていたら疲れます。ですが、最低限、自分の中で「これは相手の雑な圧だ」と切り分けることは必要です。
全部を反省に変換しない。全部を自分のせいにしない。会社で生き残るには、このくらいの図太さが要ります。
まとめ:「言い訳するな」には、謝罪と説明を分けて返す
「言い訳するな」と言われたら、まず謝罪と説明を分けてください。
- 謝るべきところは短く謝る
- 原因説明は「再発防止のため」と位置づける
- 怒っている相手に長く説明しない
- 必要なら後で文章にして整理する
- 相手の雑な圧を、自分の人格否定として受け取らない
会社で真面目に受け止めすぎると、どうでもいい圧まで全部背負うことになります。
もう少し自分に都合よく働いていいです。会社に消耗されない考え方をまとめたのが、こちらです。


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